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[レビュー]Lenovo ThinkPad X1 Carbonを使ってみた その3

投稿日:2013年3月30日

Last Updated on 2019年2月6日 by かんりにん

さてX1 Carbonのレビューの締めくくりです。
本体は03/23に梱包してアフィリエイト会社へ返却したのですが、少々忙しくて最後のレビューをアップするのに1週間あけてしまいました。
ということで、X1 Carbonのレビュー総括です。
風邪のせいで実質4~5日程度の使用にとどまりましたが、個人的には十分観察することができました。

関連ページ
[レビュー]Lenovo ThinkPad X1 Carbonを使ってみた その1
[レビュー]Lenovo ThinkPad X1 Carbonを使ってみた その2

印象としては?

この機種に求められるもの、あるいは評価基準は、“ウルトラブック”としての完成度なのか、”thinkpad”としてのニーズかによって大きく変わるな、というのが第一印象です。

おそらく多くのThinkpadユーザーの方々も同様に感じているのでは、と思います…

重さ:スペックほどの軽さは感じられなかった

これは、他メーカーのウルトラブックにも言えることですが、筐体サイズの割に”ズシッ”と重く感じられました。
薄く作ってあることと、強度を確保するための補強のため、質量があるのだと思われます・・・。
ただ普段持ち歩いた限りでは、重さを意識することは少なかったので、”重量”を意識するとシビアに判断してしまう、だけだったのかもしれません。

キーボードは割とイケる

7列キーボード至上主義の自分としては、2012年の新モデルのキーボードが心情的に受け入れにくいものでした。
とりわけX230は、すぐにはなじめなかった!(とはいえ、そのX230も職場に導入されて、触る機会が増えた今はだいぶ慣れたけど…)。
他メーカーのアイソレーションキーボード搭載機種に比べればキーボード自体の完成度は高かったが、やはり旧モデルと比較してしまうものです。このあたりが、やはり”ウルトラブック”でなく”Thinkpad”として評価してしまう一番のポイントといえますが、まぁ仕方ないかw

その一方で、このX1 carbonは単純に打ち心地については、すぐに馴染んだ、というか受け入れられました。薄い筐体の割りにストロークが確保されていたのが好印象です。
他社モデルと比べるとアレですが、ASUS ZENBOOKやVAIO Tなどはストロークが浅く、なでるようなキー入力が求められたので、X1 Carbonのストロークはウルトラブック以前のノートPCとさほど変わらない感じで違和感なく入力することができました。
とはいえ、キーボードとの相性はユーザーのキーの打ち方、叩き方しだいではありますが・・・

また十分な剛性も感じられ、ボディの強度がキー入力にも良い影響が出ていると感じられた部分です。
配列についてはやむを得ない部分なので、今後の6列キーボードに慣れるしかなないですが、6列なりにキー配列は十分考慮されたものだと感じられました。

モニター:やっぱりでかい!

Putty全画面、MSゴシック11ptでも十分な情報量。

枠ギリギリの大画面はお得感(?)も感じさせてくれて非常に好印象です。
1年半前に買ったVAIO Sも1600×900なので解像度は同じですが、こちらは13.3インチに対してX1 Carbonは14インチ。わずか0.7インチの違いにもかかわらず、格段に広くなった印象。
他メーカーのウルトラブックとは一線を画す部分が多々あるものの、一番の特徴&”お買得”と感じられるのが13インチサイズの筐体に搭載された14インチ+1600×900(HDプラス)モニターといえます。IPS未搭載でもぜんぜん問題なし!明るく広々した画面で快適です!

課題と考えていた画質についても品質が上がっていると感じる部分でした。
Thinkpadのモニター画質は、どれも本当にショボくザラザラした感じがありデフォルトでは彩度が低く、長時間作業をしていると目がショボショボしてきちゃいます。もともと画質を重視するモデルではないことは重々承知しているものの、もう少し気にかけてほしい部分でした(なんか我ながらダメ出しばかりですが・・・)。
ここは今回のレンタル機の画質を見る限り、だいぶ良くなったと感じる部分で、色にクッキリ感があり、ザラっとした感じも減っており、少なくとも目のショボショボは減った!
とはいえ、良くなったといっても、あくまでビジネス用途としての範疇でのお話ではあります。
・・・などと書きつつ、写真は色も彩度もへったくれもないPuTTyターミナルの全画面画像とかアップしちゃってますがw

拡張性:インターフェースは…やむをえない部分ではあるか。

ここが、冒頭で述べた”ウルトラブック”としての評価か、thinkpadとしての評価かによって大きく評価が変わるであろう、と感じた部分です。
ウルトラブックとしてはインターフェースのバリエーション、拡張性は他社製品と比べて大差は無い印象ですが、他のthinkpadと比べるとだいぶ端折った感が強いです。

拡張性の低さは他の多数のブログ記事でも言及されている部分ですが、ThinkPad愛用者としては、
『Xシリーズを名乗っているからには、ウルトラベース、ないし少なくともUSBポート以上の一体感を提供しうる拡張ポート的な何かを用意するというオプションもアリだったのでは?』
という意見をつい出したくなってしまいます。

ボディの質感:ここへきて再び良くなった(という主観ですw)

質感はこれまでのthinkpadとは若干異なる、つや消しのパームレストは印象的、かつ触り心地は(個人的には)好みでした。
また、2010年頃までのモデル(X200/201、T400あたりまでの旧モデル)と比べて、2011年度以降に出たX220、230、T420あたりの質感については、パーツ同士のチリがずれていたり、開梱した新品のモニターがいきなりゆがんでいたりと、あちこち質が落ちてきたな、と感じていました。
堅牢さは継承されていたものの、質感にやや疑問を感じてきていた今日この頃ですが、今回のX1 carbonについては、こまかい部分(パーツのチリとか手触りとか)も含めてきちんと作られているのがもっとも安心できたポイントでした。

最後に、個人的にはどうか?

結論としては『探していたPCはこれだ!!!』ということで、むちゃくちゃ欲しくなりました。
欠点や従来のThinkPadと比較して弱い部分があるものの、ウルトラブックとしてなら、それらを受容・ガマンできるだけの完成度をもっていると感じました。アバタもエクボですね(藁 所有する満足度はきっとハンパない!と思います。
同時に、これまでのウルトラブックに共通していた”MBAのパクリ感”を初めて払拭したモデルとも感じました(とはいうものの、東芝のdynabookなどMBAの意匠を踏襲しない独自のモデルはありましたが…)
・・・というよりは、ThinkPadブランドのコンセプトでウルトラブックを作ってみたらこうなった、的なテイストが強いのだとは思いますw

[お気に入りポイント、ガマンできるところ]

  • モニターだけでも買う価値アリ。画質はThinkPadユーザーにとっては(他のメーカーと比較しなければ)十分w
  • メンテナンス性が従来どおり確保されている(分解・部品交換・清掃できる)! 拡張性は無いが、thinkpadらしさは十分である。
  • キーボードは多くのthinkpadユーザーの不評を買っている部分だがこのX1 carbonについては、思っていたほど悪くない。きっと頑張れる!
  • やっぱり頑丈!ついでに質感も良くなった(あくまで主観)

[デメリット、または課題]

  • サイズの大きさは外出時、どこでPCを開いても制約をうけやすいものといえた。使う場所を選ぶかも?
  • 拡張性の低さを受容するか?個人的には、今回使った限りでは不便さは感じませんでしたが、USBポートが二つだけ、というのが使っていくうちに不便に感じるかもしれません。

欠点や課題をいろいろ書いたものの、快適に仕事をこなしていけそうで、とても魅力的なモデルに仕上がっていました。
レノボ・ジャパンアフィリエイト担当の皆様、貸し出しプログラムの機会をいただき、ありがとうございました!

・・・と、ここで、本日またまた貸出機プログラムの機種追加の案内メールが届きました!
貸出機器の台数が増えたとのことで、これは次のレビュー機種も考えてみようかな~

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