Last Updated on 2014年11月4日 by かんりにん
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テスト環境にpacoを入れておこうと、久々に本家サイトへアクセスしたら
“This project is no longer active.”とのこと。あらら・・・
つづけて、”Development of paco continues under a new project called porg. Please visit its web site for more information.”
との説明が。
“paco”の後継として”porg”なるプロジェクトが・・・とのことで、そちらのサイトへお邪魔して、ソースをいただいて入れてみることにしました。
インストール環境はCentOS6.5です。
-”porg公式サイト”
http://porg.sourceforge.net/
いきなりテスト環境に入れるのではなく、まずLAN内のSANDBOX環境(すでにpacoインストール済み)に入れて、まずはささっと操作感をチェック。
porgの公式サイトを見た感じでは、”paco2porg”なるツールで、paco環境で作成したログをporgのデータベースにインポートできるとのことで、引継ぎはしやすい様子。
また、gpacoに該当するGUIツールとして、grop (the GUI of porg)というツールもあるとのこと。
**ダウンロードと展開
今年(2014年)の3月からsourceforgeにアップされていて、まだバージョンは0.7とのこと。
0.6まではgzipだったが、%%0.7からはxzに変更されていたので、unxzにて解凍してtarで展開。%%
2014.09.02に通常のtar.gzでのアーカイブに変わってました。
+ダウンロード
$ wget http://sourceforge.net/projects/porg/files/porg-0.7.tar.gz/download
+展開
// $ unxz porg-0.7.tar.xz
// $ tar -xf porg-0.7.tar
//–unxzはパイプでtarに繋げないので分けて実行する必要があるが、一行で片付けたい場合はxzcatでOK(元ファイルは残ります)。
// $ xzcat porg-0.7.tar.xz | tar xf –
$ tar zxvf porg-0.7.tar.gz
+展開したら中身をチェック。
$ ll porg-0.7
合計 808
-rw-rw-r– 1 user user 1012 6月 16 17:36 AUTHORS
-rw-rw-r– 1 user user 17823 4月 28 06:32 COPYING
-rw-rw-r– 1 user user 5063 6月 25 05:49 ChangeLog
-rw-rw-r– 1 user user 34093 5月 18 05:56 ChangeLog.paco
-rw-r–r– 1 user user 15752 6月 7 04:43 INSTALL
-rw-rw-r– 1 user user 616 6月 16 21:51 Makefile.am
-rw-rw-r– 1 user user 28743 6月 25 04:59 Makefile.in
-rw-rw-r– 1 user user 4131 5月 26 05:31 README
-rw-rw-r– 1 user user 51389 6月 25 04:59 aclocal.m4
drwxrwxr-x 2 user user 4096 6月 25 05:54 build
-rw-rw-r– 1 user user 465 3月 20 17:13 config-bot.h.in
-rw-rw-r– 1 user user 3978 6月 25 04:59 config.h.in
-rwxrwxr-x 1 user user 596530 6月 25 04:59 configure
-rw-rw-r– 1 user user 3246 6月 25 04:59 configure.ac
drwxrwxr-x 2 user user 4096 6月 25 05:54 doc
drwxrwxr-x 2 user user 4096 6月 25 05:54 grop
drwxrwxr-x 4 user user 4096 6月 25 05:54 lib
drwxrwxr-x 2 user user 4096 6月 25 05:54 porg
drwxrwxr-x 2 user user 4096 6月 25 05:54 scripts
**ビルド、コンパイル
prefixは指定しない場合は/usr/local以下に配置される。
また、ビルドオプション無しの場合はgropのインストールが前提となるが、その場合は”gtkmm-3.0以上”が必要となる。
今回はコマンドラインで試せればよい(そもそもVPSなのでGUIはいらないw)ので、grop無しで進めることに。
+ビルド
$ cd porg-0.7
$ ./configure –disable-grop
+コンパイル
$ make
+インストール
インストールはpacoで(笑)。おそらく最後のpaco利用になると思われ。
$ su –
# paco -lD make install
-インストールしたファイルの構成
# paco -f porg
porg-0.7:
/usr/local/bin/paco2porg
/usr/local/bin/porg
/usr/local/bin/porgball
/usr/local/etc/bash_completion.d/porg_bash_completion
/usr/local/lib/libporg-log.a
/usr/local/lib/libporg-log.la
/usr/local/lib/libporg-log.so
/usr/local/lib/libporg-log.so.0
/usr/local/lib/libporg-log.so.0.0.0
/usr/local/share/man/man5/porgrc.5
/usr/local/share/man/man8/porg.8
/usr/local/share/man/man8/porgball.8
/usr/local/share/porg/README
/usr/local/share/porg/download.png
/usr/local/share/porg/faq.txt
/usr/local/share/porg/index.html
/usr/local/share/porg/porg.png
/usr/local/share/porg/porgrc
**porgを試してみる
今回は、お試しで07/21にリリースされたpostgreSQLの9.4beta2を入れる際に
porgを使ってmake installとインストール後の操作を試してみることに。
(実際のpostgresのテスト環境は別に作りますw)
-porg実行時のオプションとしては
-l ログモードを許可する(ログに出力する際はマスト)
-p パッケージ名の指定。無くてもOK。
-書式例:公式サイトのトップページから拝借しました。
$ sudo porg -lp foo-1.3 “make install”
+ダウンロードからコンパイルまで
$ wget http://ftp.postgresql.org/pub/source/v9.4beta2/postgresql-9.4beta2.tar.bz2
$ tar jxf postgresql-9.4beta2.tar.bz2
$ cd postgresql-9.4beta2
$ ./configure
$ make
+インストール
$ sudo porg -lp postgresql-9.4beta2 “make install”
**インストールしたパッケージのログに対する各種操作
pacoのオプションに準拠している様子で、馴染みやすい。
manから確認できた操作を一部抜粋。
※以下、postgresql-9.4beta2を例にまとめていますが
都度インストールするパッケージに読み替えてください。
– ファイル一覧の出力
使い方、出力結果はpacoに準じた感じ。
$ porg -f postgresql-9.4beta2
postgresql-9.4beta2:
/usr/local/pgsql/bin/clusterdb
/usr/local/pgsql/bin/createdb
/usr/local/pgsql/bin/createlang
/usr/local/pgsql/bin/createuser
/usr/local/pgsql/bin/dropdb
/usr/local/pgsql/bin/droplang
/usr/local/pgsql/bin/dropuser
/usr/local/pgsql/bin/ecpg
/usr/local/pgsql/bin/initdb
/usr/local/pgsql/bin/pg_basebackup
/usr/local/pgsql/bin/pg_config
/usr/local/pgsql/bin/pg_controldata
/usr/local/pgsql/bin/pg_ctl
/usr/local/pgsql/bin/pg_dump
/usr/local/pgsql/bin/pg_dumpall
/usr/local/pgsql/bin/pg_isready
/usr/local/pgsql/bin/pg_receivexlog
…以下略
– インストールされたファイルのカウント
$ porg -F postgresql-9.4beta2
1277 postgresql-9.4beta2
– インストールされたファイルの総サイズ
$ porg -s postgresql-9.4beta2
18M postgresql-9.4beta2
– ソフトの削除
$ porg -r postgresql-9.4beta2
コンフィグを残しておきたい場合は、-eオプションでコンフィグファイルを指定することで、除外可能。
— 書式例
パッケージを削除しつつ、コンフィグを残す(man porgでもexampleがあります!)
$ porg -r -e ‘/usr/local/pgsql/etc:*.conf’ postgresql-9.4beta2
paco2porgやporgballなどの操作は、また後日にでも。
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